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サボイアS−21試作戦闘飛行艇
ポルコの愛機の飛行艇。メインカラーは(自動車メーカー、フェラーリのような)赤。主翼の裏、及び垂直尾翼にイタリア国旗が入る。艇体、及びフロート下面は塗装がされておらず、透明ニスを塗っただけの木目である(木製モノコック構造)。垂直尾翼に入るマークは原作「飛行艇時代」では金枠の白(地)盾に赤十字のジェノバ市の市章。映画では青枠・黄色(地)盾に青十字の上に「R」の赤文字が入る。Rは共和主義者の意味のRepubblicanoからとったとの説もあるが不明。宮崎駿氏曰く「(ポルコは)イタリアは好きな男なんです、多分。だけどイタリアの王家が好きとか、あるいは国家は好きじゃないんです。だから自分で勝手にRってのつけてね。そこにいい加減な十字架です。」(映画パンフレットより)。ちなみに当時のイタリアは現在のような共和国ではなくサヴォイア家の統治する王国。現在と同様の緑・白・赤の三色旗の中央にサヴォイア家の紋章(赤(地)盾に白十字)が入った。元々はイタリア海軍向けの戦闘飛行艇として1機のみ試作されたが、余りにも危ないセッティングで飛べなく倉庫で埃をかぶっていたところポルコの手に渡る。ポルコ曰く「離着陸(水)が難しいがスピードに乗れば粘りのある翼」。艇底は1920年代のイタリア艇の特徴である凹面。
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後の改修前のスペックは
エンジン:イゾッタ・フラスキーニ・アッソ水冷V型12気筒を600馬力にチューンアップ
武装:7.92mmシュパンダウ機銃 2丁
乗員:1名
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本編当初からエンジンが不調。ミラノのピッコロ社に行く途中、ドナルド・カーチスのカーチスR3C−O水上戦闘機に襲撃され大破。ピッコロ社のフィオ・ピッコロ設計の元、改修。改修のポイントはエンジンをフィアットAS.2(フォルゴーレ)に換装。エンジン換装に伴うナセル(エンジンを格納する筒状の部分)形状の変更。パワーアップに対応する為、プロペラを幅広ブレードに変更。ラジエーター位置の変更。新翼断面を採用した主翼の新造。トリムタブの追加。フィオ用簡易座席の追加。座席追加に伴い機銃を左側のみの1丁に変更。
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改修後のスペックは
エンジン:フィアットAS.2水冷V型12気筒を720馬力にチューンアップ
最高速度:330km/h
武装:7.92mm シュパンダウ機銃1丁
乗員:2名
改修前よりも一段と過激になる。
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サイボア(サボイア・マルケッティ、後のSIAIマルケッティ)は実在したイタリアの航空機メーカー。S−21の名の飛行艇は実在するが、本編の飛行艇とは大きく異なる。
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カーチスR3C−O水上戦闘機
ドナルド・カーチスの愛機であリ、後の大平洋戦争での東京大空襲で有名なジミー・ドーリットルが1925年にシュナイダーカップで搭乗し優勝したカーチスR3C−2ベースの改造機。主な改造点は主翼の上翼をガル翼に、下翼を逆ガル翼に変更し翼幅を延長。同体両側にブローニング機銃を取付け。機首下にラジエーターを増設。このラジエーターは川崎航空機(現・川崎重工業株式会社)製88式偵察機からの流用。ポルコのサボイアS−21は元々戦闘用飛行艇だが、このカーチスはレース用水上機を戦闘用に改造した水上機。細い同体部に機銃スペースはなく、機銃は側面に取り付けられた。翼幅の延長で翼面積が増大し速力は低下したが、運動性は向上した。機体のメインカラーは濃紺。コクピットの後ろに白ライン。主翼と垂直尾翼(方向舵)に黄色いラインのアクセントが入り、フロート下部(裏面)も黄色。垂直尾翼(方向舵)の黄色ラインの中にガラガラヘビのマークが入る。カーチス曰く「名声と金を運んでくる幸運のガラガラヘビ」。尚、クライマックスのフィオを賭けたポルコとの決闘の際にはコクピット後ろの白ラインの中に矢が打ち抜かれたハートが描かれている。
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エンジン:カーチスV−1400V型12気筒 610馬力
最高速度:348km/h
武装:7.7mm ブローニング機銃2丁
乗員:1名
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カーチス(カーチス・ライト社)は実在するメーカー。第二次大戦直後までは航空機を製造していたが、その後経営を多角化。現在は航空や軍事用等のコンポーネントメーカーとなっている。
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ダボハゼ
マンマユート団の大型飛行艇。住居も兼ねる。飛行艇でありながら熱帯林地域等で多用される虎柄迷彩のようなカラーリング。
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構造:金属製艇体、単発
エンジン:ロールスロイスイーグル4水冷V型12気筒 360馬力x2基
最高速度:193km/h
武装:37mm対空機関砲1門、7.7mmルイス機銃1丁
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空賊連合A(連合会長艇)
構造:金属製艇体、3発
エンジン:イゾッタ・フラスキーニ水冷12気筒V型 400馬力x3基
最高速度:205km/h
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マッキM.5
1918年夏、ポルコ(当時は人間でありマルコ・パゴット時代)やベルリーニがパトロールでイストリア半島に向い、途中オーストリア=ハンガリー軍との交戦した際に搭乗していたイタリア海軍の戦闘飛行艇。機体ナンバーはベルコーニが「1」、ポルコが「4」。
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エンジン:イゾッタ・フラスキーニ 180馬力
最高速度:189km/h
乗員:1名
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ハンザ・ブランデルブルグCC
1918年夏、ポルコ(当時は人間でありマルコ・パゴット時代)やベルリーニのイタリア軍と交戦したオーストリア=ハンガリー軍の戦闘飛行艇。機体ナンバーの「A」は迎撃用単座飛行艇の略符。
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エンジン:ヒエロ 185馬力(各艇によって異なる)
最高速度:165km/h
乗員:1名
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フェラーリンのイタリア空軍艇
ピッコロ社での改修を終え、フィオを乗せたポルコのサボイアS−21がアドリア海に戻る途中にフェラーリンが手助けした際にフェラーリンが乗っていた水上機。マッキM.39及びM.52に似ているが形式不明。
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サボイア・マルケッティS.55
ポルコがミラノ滞在時、及びポルコvsカーチスの決闘の情報を聞きつけて登場するイタリア軍を代表する双胴の大型飛行艇。
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エンジン:イゾッタ・フラスキーニ・アッソ750V 880馬力x2基
最高速度:279km/h
武装:7.9mm機銃×2 他
乗員:6名
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●番外
フィアットCR20
ポルコvsカーチスの決闘の情報を聞きつけて登場するイタリア軍の陸上戦闘機。
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エンジン:フィアットA20 AQ 水冷V型12気筒 410馬力
最高速度:276km/h
武装:7.7mmヴィッカース機銃×2
乗員:1名
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